弓道 初心者

弓道の初心者が弓道の取り懸け・手の内の秘訣で



弓道の「取り懸け(とりかけ)」と「手の内」は、初心者が最初につまずきやすい部分でありながら、矢飛び・中り・的中率・姿勢の安定すべてに影響する最重要ポイントです。
ここでは、初心者でも理解しやすいように、段階的に「秘訣」を整理します。




1. 取り懸け(とりかけ)の基本と秘訣


【基本形】



弦を 右手親指の第一関節に軽く掛ける



中指と薬指で親指を軽く押さえる
(いわゆる「鳥のくちばし型」)



小指は軽く添えるだけ(力を入れない)



弦と親指の角度は「約45度」が目安



【秘訣】


ポイント
解説


親指の第一関節で掛ける
深く掛けすぎると離れが重くなり、浅すぎると弦を落とす危険がある。第一関節を基準に自然に掛ける。


中指と薬指の押さえ
親指の動きを安定させる鍵。中指・薬指の腹で“そっと支える”意識を持つ。

小指はリラックス
緊張すると右手が硬直し、弓返りが起きない。小指・手首を脱力して「しなやかさ」を保つ。


弦を引く方向
弦を“後ろへ”ではなく“右肩の方向へ斜めに引く”意識を持つと、取り懸けが安定。


取り懸けの形を「力で作らず、形で作る」。


弦音(ツルの音)が高く軽く鳴る取り懸けは、正しい証拠。




2. 手の内(てのうち)の基本と秘訣


【基本形】

弓を握るのは「親指と中指の股」=虎口(ここう)


残りの指は軽く添えるだけ


弓の握りを「正中線上」に置き、弓が傾かないようにする



【秘訣】

ポイント
解説

虎口の使い方
弓の握りを虎口で「支える」意識。握りしめるのではなく“弓を包む”ように。


手の平に空間を作る
握りの内側に“卵一個分の空間”を意識。掌がベタッとくっつくと弓返りができない。


指先の方向
親指は弓の中心へ軽く押し、中指は親指にかけるように。小指・薬指は力を抜く。


弓返りの自然性
手の内が正しくできていると、離れの瞬間に弓が自然に回転(弓返り)する。無理に回そうとしない。

手首の角度
手首をまっすぐ保ち、手首を内側に折らない。折ると弓が外れやすくなる。



コツ:



「弓を握らない」感覚をつかむまでは時間がかかるが、
最初はタオルなどで“握り練習”を繰り返すと感覚が安定。



弓の握りがずれやすい人は、
手の内の「拇指球(親指の付け根)」が固くなっていないかチェック。




3. 取り懸けと手の内をつなぐ感覚の「秘伝」

力を抜くことが最大の技術。
取り懸け・手の内どちらも「強く握らない」こと。



弓道の究極は「均衡」
──右手と左手の拮抗バランスが取れた瞬間、矢が“自然に離れる”。



弓を引くのではなく「左右で開く」意識。



取り懸けの親指と手の内の虎口を
“糸で結ぶように意識”すると、全身が一体になる。




練習法(初心者向け)

練習内容
方法


手の内の形確認
タオルを丸めて握り、卵を潰さないように支える練習をする。


取り懸け確認
弦を引かずに「取り懸けの形だけ」を鏡の前で確認。角度・指の位置をチェック。


弓構え〜打起し
手の内・取り懸けが崩れないように、ゆっくり打起し練習。


離れ感覚
弓返りが自然に起こるまで「押し開く」練習を続ける。




総まとめ:初心者が意識すべき3つの言葉

「力まず・握らず・支える」


「形で覚え、力で引かない」


「右手と左手の調和こそ離れの美」




弓道の取り懸け・手の内の秘訣【天皇杯覇者・教士八段 増渕敦人 監修】は下記からどうぞ



広告




弓道の取り懸け・手の内の秘訣【天皇杯覇者・教士八段 増渕敦人 監修】の評判や口コミは

 

サイトマップ